人生初・生キャンディ

とよなか安全大会、なる催しに行きました。

 

交通安全や地域の安全にさほど興味があるわけでもなく、桜塚商店街のとあるお店の前に貼ってあったポスターに目がとまったからです。

 

「原田真二ミニコンサート」

 

原田真二さんにはほんの少しばかり思いがありまして。

 

私は広島市内の高校出身ですが、何かの式の時に校長先生が原田真二さんのことを話されました。

「広島市の高校生の主張(?のようなものだったと思います)で舟入高校の原田くんと言う生徒が、ミュージシャンになる夢を熱く語り、そして今、その夢を実現させました」

というような内容だったと思います。

ちょうど、ティーンズブルース、キャンディでデビューされた頃のことです。

なにしろ40年も前のことで少々あやふやですが、なぜかしっかりと記憶に残っている唯一の校長先生のお話なのでした。

 

 

入場無料なら行かない手ははい、とばかりに行ってみたらそこが「とよなか安全大会」でした。

 

 

一日警察署長に任命されて登場した原田真二さんは、当時の愛らしい面影はない、中年太りのおちゃらけたオッサン、でした。

もちろん、当時の面影がないのは私も同じようなもの、ではあります。

 

来て、失敗か?、の思いがよぎります。

 

交通安全教室は、二人の婦警さんによるおまわりさんとおばあさんのコント仕立て、です。

公務で行っておられるのですからしかたがないのでしょうが、毒のないほのぼのした笑いを求めた進行でした。

 

でも、ここは大阪!。

これじゃ、だれも満足しないよぉ、なのです。

 

お客さんを舞台に上げる場面もありましたが、ぜひそこで「今日は富田林から自転車で来られたのですか」なんて究極の自虐を入れて欲しかった。

そんな工夫で話題になるくらいでなきゃ、仕事としてやってる甲斐もない、とおもうのですが。

キングオブコントに出てくれないかな。

 

で、最後に原田真二さんです。

 

カラオケで2〜3曲唄ってもらえるのかなくらいに思っていたのですが、キーボードとギターの一人ライブを約一時間、6曲。

 

ああ、やっぱりその道で成功した人は違う、と思い知らされました。

体形は中年オヤジでも唄うと別人、です。

(見たことないけど)スティーヴー・ワンダーとかこんな感じ?

よかったぁ、得したぁ、の充実した時間でした。

 

いくらなんでもタダで聞かせてもらったのでは申し訳ないので、帰り際にCDを買いました。

サインをしてもらうのに、妻は「ちゃんづけ」で呼んでもらって赤面です。

五十路のオバハンに大きな声で「あさみちゃん」って言えるメンタルはすごい、でした